小泉外交 2012 8 11
小泉外交は、中国人に、どう見えたか。
それは、「中国人エリートは日本人をこう見る
ここだけの話 小泉元首相は、中国で人気なんですよ」という本で紹介しました。
これは、日本人から見ると、不思議に思えたでしょう。
なぜならば、小泉首相は、在任中に、
「中国政府」が最も嫌がる、終戦の日前後に、靖国神社参拝を繰り返したので、
「中国人」に最も嫌われた首相と思われがちだからです。
しかし、実情は、違うようです。
中国人に小泉元首相が人気な理由は、
この本にあるように、
「(中国の圧力に屈しないなど)強力なリーダーシップがある」、
「日本の立場に立つ日本の首相として、きちんと責任を果たした」、
「敵ながら、あっぱれと言える一目置ける存在」というところでしょうか。
さて、それに比べれば、民主党政権の外交は、
よく言えば「優等生外交」、悪く言えば「お嬢様外交」でしょう。
誰からも、よく思われたいと振舞ってしまうのは、
優等生の、いや、お嬢様の特徴でしょう。
そんな「お嬢様」をからかいたくなるのは、男たちの悪い癖です。
八○后と九○后 2012 6 10
書名 中国人エリートは日本人をこう見る
「ここだけの話 小泉元首相は、中国で人気なんですよ」
著者 中島 恵 日本経済新聞出版社(日経プレミアシリーズ)
多くの日本人は、
「小泉元首相は、中国で人気なんですよ」というところが気になったでしょう。
小泉政権時代、小泉首相は、在任中に、
中国政府が最も嫌がる、終戦の日前後に、靖国神社参拝を繰り返したので、
中国人に最も嫌われた首相と思われがちだからです。
しかし、実情は、違うようです。
中国人に小泉元首相が人気な理由は、
この本にあるように、
「(中国の圧力に屈しないなど)強力なリーダーシップがある」、
「日本の立場に立つ日本の首相として、きちんと責任を果たした」、
「敵ながら、あっぱれと言える一目置ける存在」というところでしょうか。
翻って、民主党政権の政治家たちは、どう見えるか。
これは、あくまでも私の推定ですが、
「中国に朝貢のために参上した」と見えるかもしれません。
朝貢という言葉は古いので、言い換えると、
民主党政権の政治家たちは、
「御用聞きのために中国を訪問した」という感じでしょうか。
いずれにせよ、民主党の政治家たちの中国訪問は、
外交というよりも「朝貢」に近かったかもしれません。
(本来ならば、朝貢とは、政治関係というよりも、
中国と周辺国との「貿易の形態」を表す言葉ですが、
ここでは、政治的な意味合いで使いました)
さて、話がそれました。
八○后と九○后とは、「1980年代生まれ」と「1990年生まれ」のことです。
この本では、八○后と九○后の若者に対して、
「日本をどう思っているか」とインタビューしたものをまとめたものです。
ただし、若者といっても、
日本人でも知っているような中国の有名大学を卒業した人たちなので、
超エリートの若者と言えるでしょう。
もちろん、これは、エリートの意見ですので、
中国人全体の意見とは違いますが、
いずれ、こうした若者は、10年後、20年後に中国社会の中核となって、
国家をリードしていく人材なので、貴重な意見となるでしょう。
もうひとつ、この本から引用しましょう。
中国の歴史の授業では、こういうことを学ぶそうです。
「康有為の百日維新は失敗したのに、日本の明治維新は、なぜ成功したのか」